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六月兼題『太宰忌・桜桃忌』 - 毬

2025/06/04 (Wed) 16:24:12

あいさん、早速の兼題出題と例句をありがとうございます。

六月十九日は太宰治の遺体が発見された日のようですね。
入水自殺を測ったのは六月十三日とか。

名作は多いが繊細で複雑な作家だったようですね。


+++++++++++++++++++++++++

6月兼題『太宰忌・桜桃忌』 出題者 あいさん♪

投句締切 6月25日水曜日

兼題1句以上+雑詠で合計5句投句

投句メルアド maron550401@yahoo.co.jp  毬宛

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皆様のご投句をお待ちしています♪

次回の兼題です - あい

2025/06/03 (Tue) 11:48:43

次回の兼題です。
六月十九日は 太宰治の忌日です。
「桜桃忌」「太宰忌」でお願いします。

太宰忌の夕日まるごと沈みゆく
中村明子

ほろにがき蕨太宰の忌なりけり
南部憲吉

黒々とひとは雨具を桜桃忌
石川桂郎

披講しました♬ - ぽけっと

2025/06/02 (Mon) 15:53:23

朝からどんよりとした松山の空です。
6月11日は入梅。各地から梅雨入りのニュースが入ってきますね。
体調管理に気を付けてお過ごし下さい。

ラスカルさん、第七句集「ポケットの底」の上梓おめでとうございます。
俳句には「心を癒す」という大きなパワーがあるような気がする、とおっしゃられるラスカルさんのお言葉にうんうんと頷いています。
木の実句会もそんな場であれば嬉しく思います。

さて、次回の兼題出題者は、「あい」さんです。
「あい」さん、よろしくお願いします。

兼題『浮巣』    出題者 龍吉さん♪

03弟へ浮巣の顛末を告げず        しょう 3点
◎ぽけっと

05水門へゆるゆる流れ寄る浮巣      あい 2点
○しょう

06夕映の底に湖あり鳰浮巣        もね 4点
〇径〇毬

09葉隠れの浮巣へ向かふ澪ひとすぢ     径 5点
◎しょう○龍吉

11少年の声の先なる浮巣かな       龍吉 2点
〇毬

12駅弁の紙紐交じる浮巣かな       ラスカル 8点
〇ぽけっと〇毬〇もね○唯

14空近くなりたる朝の浮巣かな      ぽけっと 2点
〇ラスカル

15みずうみを風の筋ゆく浮巣かな     しょう 7点
〇ぽけっと〇あきら◎もね

17ときとして半仙戯めく浮巣かな      もね 4点
〇ラスカル〇径

18放浪にあくがれしころ鳰浮巣       径 2点
○龍吉

19鳰の巣を避けて手漕ぎの小舟かな     唯 4点
〇恵子〇毬

20浮巣見の櫓をゆるませて間近まで     しょう 4点
○瀬戸薫〇恵子

21水脈消えて浮巣が見えて来りけり      龍吉 2点
○しょう

22雛一羽浮巣下りんとするかまへ      径 4点
○しょう○唯

披講しました♬ - ぽけっと

2025/06/02 (Mon) 15:54:48


【雑詠】

23砲台のごとき切株雲の峰       瀬戸薫 2点
〇ぽけっと

25万緑を突き抜けて来るモノレール     ラスカル 12点
◎瀬戸薫◎あきら○あい○龍吉○唯

27万緑に狭められたる野川かな       径 4点
○しょう○龍吉

28湖底に眠る武人埴輪や合歓の花     毬 2点   
〇径

30メソポタミアへつづく夕空麦熟るる      もね 6点
◎ラスカル◎あい

32水槽の森を初夏のグッピー       しょう 6点
◎ぽけっと◎もね

35美容師は今日も饒舌夏立つ日      唯 2点
○瀬戸薫

36カフェテラスすでに満席若葉風     ラスカル 4点
○瀬戸薫○あきら

37子に譲るレイバンのサングラス     恵子 2点
〇毬

38植ゑられて早苗たちまち田の面染む     径 6点
〇ラスカル〇毬○もね

42鶏の鶏冠びらびら夏の昼         あい 3点
◎恵子

44風鈴を外してをりぬ調律師      瀬戸薫 13点
〇ラスカル〇ぽけっと〇径〇恵子◎毬○もね

45燕の子ときをり風に負けてをり     ぽけっと 8点
〇径○あきら〇毬○唯

46カーネーション母でゐるとき子でゐるとき     唯 8点
〇ぽけっと〇恵子○もね○あい

47校庭の白線光る新樹かな      ラスカル 2点
○もね

51ほととぎす瞽女峠より平家谷      もね 7点
〇毬○あい◎唯

52老鶯や本棚に「考える人」        あい 2点
○しょう

53白鷺は膨らむやうに着水す      瀬戸薫 19点
〇ラスカル〇ぽけっと◎径◎あきら〇毬○もね○しょう◎あい

54群れ咲きて浜昼顔の寂しき色      ぽけっと 2点
○もね

55備忘録を探してゐたる昼寝覚      ラスカル 3点
◎瀬戸薫
 
58通夜の灯を濡らす卯の花腐しかな     あきら 5点
○あい◎龍吉


01手のとどくやうにも見ゆる浮巣かな     
02船頭の水脈は浮巣に吸ひ込まれ     
04浮巣にて愛のことばをありつたけ     
07浮巣かな番に朝日さしてをり       
08度のあわぬ眼鏡や空つぽの浮巣    
10鳰の巣や偽装の兵のヘルメット      
13宣言は「悠々自適」にほ浮巣     
16あかときの声の明るさ浮巣にも     
24風見鶏の海に向きゐる街薄暑       
26薫風や棟方志功の深き彫り      
29骨董市を冷やかし歩く薄暑かな      
31マイナンバーカード忘れず朝曇り     
33土に落ち水に浮きたる夏落葉    
34小満や食べたきほどに青き風       
39シーグラスの丸き光や海月浮く     
40庭園のやや乱れ咲く薔薇真っ赤      
41一呼吸一円苔の筵なり         
43竜神の祠を擁し滝しぶく        
48夏の日 や満席となる渡し舟     
49かみ合わぬ心のパズル走り梅雨    
50草笛や遠い目を過ぐ雲一つ       
56うつすらとミントの 香り 夏の雨   
57恐竜の尻尾なびくよ麦の秋      
59湯口より垂るる湯の花旱星        
60鳰の子を見に行くための散歩かな      

選句です - 唯

2025/06/01 (Sun) 22:08:21

毬さん、ぽけっとさん
いつもありがとうございます。
選句させていただきます。

〇12駅弁の紙紐交じる浮巣かな
浮巣に駅弁の紙紐が混ざっている…一生懸命集めた巣の材料に駅弁の紐、でも温かな巣が出来上がってよかったです。鋭い観察眼に参りました。

〇22雛一羽浮巣下りんとするかまへ
水鳥の雛が一羽、いまにも巣から降りようとしている。そんな様子がはっきりと見えてきます。まずは冒険心の強い子から、水に入っていくのでしょうね。

〇25万緑を突き抜けて来るモノレール
一読して気持ちの良い句だと思いました。緑とモノレールの色の取り合わせも想像できます。
我が家の近くを走るモノレールはオレンジ色なので、
勝手にオレンジを想像しています~

〇45燕の子ときをり風に負けてをり
可愛い!風に流されそうになっている燕の子でしょうか。負けないで、と声をかけてあげたくなります。

◎51ほととぎす瞽女峠より平家谷
無駄な言葉が無い分、いろいろと想像できます。
瞽女が峠・平家谷…どちらにも興味を惹かれ、季語との取り合わせも上手だな~と惹かれました。

選句です - 龍吉

2025/06/01 (Sun) 21:46:29

毱さん、ポケットさん
いつもお世話になりましてありがとうございます。

ラスカルさん『ポケットの底』上梓おめでとうございます。
じっくりと読ませていただきます。

パソコン、クラッシュで起動できなくなりました。
ちょっと前にラスカルさんもそんなことがありましたねー。
そんなわけで選句のみで失礼します。

◎58通夜の灯を濡らす卯の花腐しかな
⚪︎09葉隠れの浮巣へ向かふ澪ひとすぢ
⚪︎18放浪にあくがれしころ鳰浮巣
⚪︎25万緑を突き抜けて来るモノレール
⚪︎27万緑に狭められたる野川かな

選句です - あい

2025/06/01 (Sun) 17:11:25

いつもお世話になり有難うございます。

並選
25 万緑を突き抜けて来るモノレール
中七の表現に勢いがあり、静と動の対比が鮮やかです。

46 カーネーション母でゐるとき子でゐるとき

しみじみ感じさせる一句ですね。

51 ほととぎす瞽女峠より平家谷
難しい地名を二つも読み込んで、そこへほととぎすを鳴かせるとは!

58 通夜の灯を濡らす卯の花腐しかな
光景が切なく想像出来ます。


特選
30 メソポタミアへつづく夕空麦熟るる
広大な麦畑と何処までも続く夕空の景色が、様々な物語を想像させてくれます。此の地に戦いが起きませんように❗️

53 白鷺はふくらむやうに着水す
中七の表現が目に見えるように描かれ、作者の眼の動きの確かさが伝わってきました。

選句です。 - しょう

2025/06/01 (Sun) 16:36:34

毬さん、ぽけっとさん、今月もお世話になりありがとうございます。



〇05水門へゆるゆる流れ寄る浮巣      
すわ!水量が増して流れ出したのでしょうか。水門を越えれば奈落。
親鳥は? 巣の卵or雛の運命やいかに…        

◎09葉隠れの浮巣へ向かふ澪ひとすぢ     
抱卵の交代に、雛に餌を運ぶために、浮巣を目指す親鳥の水尾がひとすじ。子育てにひたむきな姿がしのばれます。             

〇21水脈消えて浮巣が見えて来りけり      
親鳥の水脈が消えたあたりに目を凝らすと、上手に隠された浮巣が見えてくる感じでしょうか。

〇22雛一羽浮巣下りんとするかまへ      
浮巣に限らず、まさに巣立ちの一瞬は応援したくなりますね。     

〇27万緑に狭められたる野川かな       
一面の万緑の膨らみに生命力が満ちています。いつもの川幅が狭まって見えるほどに…。
                 
〇52老鶯や本棚に「考える人」        
ロダンの彫塑「考える人」がさりげなく置かれているような本棚には
珠玉の名作や専門書などが多く並んでいそう。
「老鶯」の音色が一層深みをもって響いてきます。

〇53白鷺は膨らむやうに着水す         
中七の描写力に感服です。空気を抱き込むように優雅に着水する姿がスローモーションでみえてきます。



選句です。 - もね

2025/06/01 (Sun) 14:42:54

松山は、六月の奇麗な風が吹きましたね!
毬さん、ぽけっとさん、いつもお世話になります(^^)
 
○12駅弁の紙紐交じる浮巣かな       
駅弁の紙紐が面白くてリアルです。鳰も巣作りに苦心したのでしょうね。鋭い観察眼に一票!

◎15みずうみを風の筋ゆく浮巣かな     
琵琶湖の近江八幡を思い出しました。豊かな湖に風の筋をたて流れる浮巣、穏やかな自然が醸し出す光景に魅せられました!

◎32水槽の森を初夏のグッピー       
水槽を森と見立てる感性。初夏が効いていてグッピーがいきいきと。
グッピーは青かなあ、緑の藻に抱かれて涼しそうですね。

〇38植ゑられて早苗たちまち田の面染む
語順の良さにに引き込まれます。「早苗たちまち」に豊作の予兆が。

〇44風鈴を外してをりぬ調律師 
風鈴を外すとは!調律師の登場が奇抜でリアル。一瞬を句に詠んでしまう、まさに俳人ですね。

○46カーネーション母でゐるとき子でゐるとき     
なるほど!三世代をカーネーションで韻を踏みながらリズミカルに句にしています。

〇47校庭の白線光る新樹かな
幼子の運動会でしょうか。白線は引き立ての白。木々の緑が声援を送っているようで瑞々しい。
 
〇53白鷺は膨らむやうに着水す
「膨らむやうに」がお見事ですね。白鷺の着水の瞬間を捉えています。

〇54群れ咲きて浜昼顔の寂しき色
浜昼顔の一つひとつは薄紅色で可憐ですが、群れ咲くと何だか寂しい色と思う作者に共感しました。

選句です。 - 毬

2025/06/01 (Sun) 14:25:24

〇06夕映の底に湖あり鳰浮巣
 夕焼けを映す湖。夕映えの底と詠んだのが見事。
 湖の浮巣が浮かび上がって見えます。

〇11少年の声の先なる浮巣かな
 浮巣を見つけてあったよ!と言っている少年でしょうか。
 浮巣を見つけて走り寄る少年の姿が見えます。

〇12駅弁の紙紐交じる浮巣かな       
 浮巣を作っている材料に目をとめるとは。
 駅弁の紐も立派な材料になるのですね。

〇19鳰の巣を避けて手漕ぎの小舟かな   
 巣を壊さないようにと用心しながら進む小舟。
 手漕ぎの船のやさしさでしょうか。

〇37子に譲るレイバンのサングラス  
 サングラスに興味を持ち始めたお子さん。
 お気に入りのサングラスを譲るお母さん。
 お子さんの成長にちょっと嬉しいような戸惑うような。

〇38植ゑられて早苗たちまち田の面染む  
 田植えが終わると一気に田んぼが緑色に変わります。
 「たちまち」にその様子が良く表現されています。

◎44風鈴を外してをりぬ調律師    
 調律師に、なるほどと思いました。
 調律に風鈴の音は邪魔ですよね。
 何気ない調律師のしぐさに目を停めて深い句に。

〇45燕の子ときをり風に負けてをり  
 幼い燕の子は軒下で元気に育っていますが
 時々強い風に顔をなぶられながら頑張ってますね。

〇51ほととぎす瞽女峠より平家谷
 愛媛の地名の瞽女峠と平家谷。
 ちょっと哀しい地名ですが、ホトトギスの声が
 この二つの地区の仲を取り持っているような。

〇53白鷺は膨らむやうに着水す   
 よく観察されてますね。
 膨らむように柔らかく着水するのでしょうか。
 

選句です。 - あきら

2025/06/01 (Sun) 09:24:29

毬さん、ポケットさん、いつもお世話になっております。

〇15みずうみを風の筋ゆく浮巣かな
  静かな風が渡っていく景が見えます。「風の筋ゆく」が良いですね。

◎25万緑を突き抜けて来るモノレール
  万緑の中から、おそらく赤い色のモノレールが現れたのでしょう。生き生きとした句と思いました。

〇36カフェテラスすでに満席若葉風
  人気のカフェテラスでしょうか。とても気持ちの良い時間が過ごせそうです。

〇45燕の子ときをり風に負けてをり
  風を切って颯爽と飛ぶ燕の中で、まだ幼い小ツバメが一生懸命飛んでいる姿に、作者の優しい視線が止まったのだと思います。

◎53白鷺は膨らむやうに着水す
  羽を広げてふわっと着水する白鷺の姿が見えます。対象への観察眼の確かさを感じます。

今月も参加させていただき、ありがとうございました。


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