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選句です - あい

2025/10/01 (Wed) 12:05:04


毬さん。ぽけっとさん、いつも有難うございます。

並選
13 水澄むや撫牛の鼻黒光り

季語が上手く使われ、光景のしっかり描かれた一句です。下五の黒光りが印象的です。

15 水澄むやからからころりからり橋

楽しいリズムで構成された、中七からの表現が面白く、固有名詞をうまく取り込んだフレーズが個性的です。

18 水澄むや共同墓地の杓新し

大きな墓地の水汲み場や周りの景色から、小鳥の声やざわめきなども聞こえてきます。下五の小さな杓子に 焦点を絞った描きかたがよいです。


特選
14 斜張橋は翼のかたち水澄めり

フレーズが、なるほど!と納得出来て季語に響き合い、印象的な一句です。

中七の 翼のかたち は詩のようで、下五の季語を生かしていると思います。

46 金秋の903号室の窓

季語を含めた名詞が、個性的でしっかりとした意味を持ち、読む者の世界を広げてくれます。作者のゆるぎない目線と思いが非日常な日々の生活を語っていて 感動しました。

選句です(^^) - ラスカル

2025/09/30 (Tue) 12:33:31

毬さん、ぽけっとさん、
いつもお世話になり、どうもありがとうございます(^^)

○07水澄むや空の深さを嵌め込んで 
「空の深さを嵌め込んで」という表現が巧みです。    

◎12水澄むと銀河の詩(うた)が聞こえくる
幻聴でしょうか。僕も「銀河の詩」を聴いてみたいです。     

○16水澄むや軽いタッチのピアノ曲 
軽いタッチのピアノ曲、「水澄む」とよく似合います。    

○30案山子着るわれと揃いのワンピース
案山子とお揃いで、嬉しいような、嬉しくないような(笑)     

○41月光に濡るる駱駝のまつげかな
「月光に濡るる」はよく見かけますが「駱駝のまつげ」は初見です。   

『水澄む』清記です。 - 毬

2025/09/26 (Fri) 13:51:20

お待たせ致しました。
「水澄む」清記です。

朝晩は随分と過ごしやすくなって参りました。
日中はまだまだ暑い日もありますが、少しづつ秋の気配が漂って来ました。
暑い暑い長い夏もやっと終わりが見えてきたようです。

今月は10名の方々にご参加頂きました。
この季節にふさわしい「水澄む」と言う兼題。
素敵な句がずらりと並びましたので選句選評をよろしくお願い致します。

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選句締切 10月3日金曜日

◎特選〇並選・入選 で何句でも選句OK!

各自掲示板に書き込んで下さいね♪

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皆様の選句選評がそろい次第、ぽけっとさんが披講致します。
なお間違い等ありましたら、毬までご連絡下さい。

では、清記です。


兼題『水澄む』  出題者 しょうさん♪

01水澄みて心の鬱を映しけり      

02水澄むや江戸の古地図の海広し     

03厨子深く小さきみ佛水澄めり       

04水澄めり奏でるやうに遊ぶ指      

05澄む水を小さく掬ふ猫の舌      

06火の国の炎澄むごと水澄みぬ       

07水澄むや空の深さを嵌め込んで     

08浄玻璃の鏡のごとく水澄みぬ       

09水澄めり武蔵の国に森あまた      

10水澄むや野点のお茶の淡き泡      

11水澄むや卒塔婆の並ぶ動物塚      

12水澄むと銀河の詩(うた)が聞こえくる     

13水澄むや撫牛の鼻黒光り     

14斜張橋は翼のかたち水澄めり      

15水澄むやからからころりからり橋      

16水澄むや軽いタッチのピアノ曲     

17国引きの出雲の水も澄みにけり        

18水澄むや共同墓地の杓新た       

19河馬の水がばりと濁り澄みにけり       

20父に似る寝羅漢の耳水澄めり       

【雑詠】

21ハチ公の前に独りの雨月かな      

22拭き上げしグラスをかざす水の秋       

23月白や家裁に丸き窓三つ       

24お喋りのスイッチ入る葡萄かな       

25知らんけどが口癖の人濁り酒     

26電線に数多の勇姿つばめ去ぬ       

27図書館に探す背表紙秋に入る     

28廃院のクレゾール臭葉鶏頭       

29どこまでも筑波平野や林檎食む     

30案山子着るわれと揃いのワンピース     

31向かう岸へ夕蜩の届くまで      

32蓑虫の家やあれでいて免震        

33レジャーシートへ足投げ出せば小鳥来る    

34貝殻に酢の物盛られ今日の月     

35秋思かな甘き紅茶の冷めてをり    

36地虫鳴く閉じたる本の間より       

37歌舞伎座の立ち見席より大黄菊    

38芒野に遊び幼き吾と会ふ        

39豊年や向きを変へたるコンバイン      

40言葉にも切っ先桔梗開ききる      

41月光に濡るる駱駝のまつげかな     

42飴色となりたる画架や小鳥来る     

43小鳥来る籠りがちなる我が窓に     

44先ず閉じ込め戸外に放つちちろ虫     

45膝腰に秋分の日の湿布薬      

46金秋の903号室の空        

47三輪車のサドルに弾む木の実かな    

48秋高し亀は甲羅を干してをり     

49眼の暗き女の絵なり曼珠沙華       

50幼子のころころ笑ふ芋の露        


9月兼題『水澄む』 - 毬

2025/09/04 (Thu) 16:40:01

しょうさん、兼題と例句をありがとうございました。

松山も久しぶりに雨が降っています。
台風による雨ですが、今の所、静かな雨です。
この雨の後、兼題のような秋らしい天気になると良いのですが。

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9月兼題『水澄む』   出題者 しょうさん♪

投句締切 9月25日木曜日

兼題1句以上+雑詠で合計5句投句

投句メルアド maron550401@yahoo.co.jp  毬宛

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皆様のご投句をお待ちしています♪


今月のお題です。 - しょう

2025/09/04 (Thu) 14:21:14

残暑の中、場所によっては台風の影響を受けているところでしょうか。
降りすぎないようにと祈りつつ。

9月のお題は「水澄む」でお願いいたします。
秋らしい爽やかな日々が早く訪れますように…。

例句

これ以上澄みなば水の傷つかむ     上田五千石
人拒むほどにも水の澄んでゐし     後藤比奈夫
水澄みて底くれなゐに地獄谷         鷹羽狩行
水澄むや水のやうなるビルの壁        長嶺千晶
おもてうら水澄むなかを揉まるる菜    郡山の白圭


披講しました♬ - ぽけっと

2025/09/03 (Wed) 00:12:15

9月に入っても熱中症警戒アラートの続く毎日です。
それでも影は日ごとに濃くなり、部屋に日差しも届くようになりました。
秋の気配を少しだけ感じます。

今月もご参加いただきありがとうございました。
「終戦日」これは毎年詠んでいかななければならないと思います。
径さん、ありがとうございました。

さて、来月の兼題の出題者は、『しょう』さんです。
宜しくおねがいします。


兼題『終戦日』    出題者 径さん♪


05セピア色の地球儀回す敗戦日      毬 2点
○ラスカル

07赤紙の折鶴傾ぐ敗戦日        龍吉 2点
〇もね

08満水のダム深々と終戦日      しょう 2点
〇瀬戸薫

12終戦日焦げの落とせぬ鍋の底      ぽけっと 5点
◎ラスカル○しょう

13廃材に残る折れ釘終戦日       ラスカル 6点
○龍吉○毬〇唯

14いちまいの海のさざなみ敗戦忌     龍吉 8点
◎もね◎ぽけっと○しょう

15ゆで卵山盛り供ふ終戦日       恵子 6点
〇もね○径○毬

18終戦日アナウンサーの鼻濁音      しょう 4点
〇恵子○ラスカル

19折鶴は楠の大樹へ終戦日       もね 2点
〇瀬戸薫

20ヒロシマとカタカナで書く敗戦忌     龍吉 13点
◎恵子〇あい○ぽけっと◎毬◎あきら

22ライオンの静かなる目や終戦日     毬 2点
○径

23遺骨まだ戦つてゐる敗戦日      もね 12点
◎ぽけっと◎径◎しょう◎唯

24戦争を知らない蠅の終戦日      龍吉 2点
〇あい

披講しました♬ - ぽけっと

2025/09/03 (Wed) 00:13:41


【雑詠】

27滑り台の麓に溜まるこぼれ萩      ラスカル 2点
〇しょう

30たおやかに手の反りかえる踊り連     毬 6点
〇瀬戸薫〇恵子○径

31保証期間過ぎての故障秋暑し      あい 6点
〇もね○龍吉〇しょう

32満開の孔雀の裏側を秋思        しょう 8点
◎あい◎もね○あきら

33へなへなぷっすん残暑のマヨネーズ      もね 8点
◎瀬戸薫○ラスカル◎あきら

34拾ひ読む句集「広島」盆の月       唯 2点
○ラスカル

35なけなしの爪立てている蝉の殻       瀬戸薫 6点
〇もね〇毬〇唯

39体調の折れ線グラフ秋暑し      あきら 4点
〇瀬戸薫〇毬

40目薬のピンク一滴小鳥来る      毬 6点
〇もね〇あきら〇唯

41暮れ残る山腹の村蕎麦の花     あい 2点
○径

42取り込めるシーツに八月の匂ひ      しょう 9点
〇あい◎龍吉〇ぽけっと〇唯

44地球市民同士ぞ爆心地に立つ      唯 2点
〇もね

46かなかなの声染みついて寺回廊       ぽけっと 4点
○径〇毬

47二丁目の夕日の中へ赤とんぼ      ラスカル 4点
○龍吉〇あきら

50薄紙を剥がすカステラ盆見舞     あい 4点
〇恵子○龍吉

54彼方より鉄鎖の匂ひ秋の雨       ぽけっと 4点
〇恵子〇しょう

56ダリア切る夜来の雨を振るいつつ     あい 12点
〇瀬戸薫◎龍吉〇ぽけっと◎毬〇しょう

59川筋に沿うて風あり今朝の秋      ぽけっと 5点
◎あい〇もね


01終戦日象の足踏み消えてゐる      
02黒塗りの教科書何処敗戦日     
03終戦日コーラ空き缶カラコロカラ    
04山裾まで続く田の面や終戦日    
06コルク栓弾み転がる終戦日     
09母へ遺書のおほき特攻終戦日     
10折鶴の最期の一羽終戦日        
11八月の時間止めたる十五日       
16母語らざりし数多や終戦忌      
17十二センチのヒール八月十五日       
21朝シャンの香る八月十五日    
25レコード盤のノイズ八月十五日     
26アラームの音に重なる虫の声     
28離島より旅立つ汽笛秋初め      
29身について八十路翁の秋日傘     
36夜店の灯消えて大樹に残る月      
37月の座に座敷わらしの紛れゐる     
38日毎に膨らむ思い桔梗咲く     
43雪隠の縄がたよりや今朝の秋     
45捕虫網振る少年の腕細し       
48秋めくや照度弱まるソーラーライト    
49クイズ番組グルメ番組夏休み     
51竜淵に潜みて髭の仕舞ひ方       
52あさがほの今朝開ききる藍深し      
53ジジといふ産声ありて?生まる       
55ゆうふれいの足音幽か熱帯夜      
57すれ違ふ心ひぐらし鳴き初むる      
58蝉めがけ猫枇杷の木を駆け登る       
60お大事にと優しく言はれ秋桜      

選句です - 唯

2025/09/02 (Tue) 10:02:44

毬さん ぽけっとさん
いつもありがとうございます。
遅くなって申し訳ありません。選句させていただきます。
よろしくお願いいたします。

〇13廃材に残る折れ釘終戦日
終戦日という季語で、単に廃材に残った折れ釘が特別な意味を持つ言葉に変ったように思いました。

◎23遺骨まだ戦つてゐる敗戦日
確かに…遺骨は死してまだ戦っている。切ない気持ちに襲われます。

〇35なけなしの爪立てている蝉の殻
しがみつく空蝉…この句も少し切ないです。


〇40目薬のピンク一滴小鳥来る
ピンク色の目薬と、小鳥来るの季語がなぜか響き合うように思いました。

〇42取り込めるシーツに八月の匂ひ
八月には八月の匂い、確かにな…と納得です。

選句です。 - あきら

2025/09/01 (Mon) 13:09:43

毬さん、ポケットさん、いつもお世話になっております。
選句いたしましたので、よろしくお願いいたします。

◎20ヒロシマとカタカナで書く敗戦忌
  世界への平和につながる願いをカタカナのヒロシマが表しています。敗戦忌の季語に胸が打たれます。

〇32満開の孔雀の裏側を秋思
  裏側に目を向けることに思いもしませんでした。それこそまさに秋思ですね。

◎33へなへなぷっすん残暑のマヨネーズ
  へなへなぷっすんにやられました。

〇40目薬のピンク一滴小鳥来る
  目薬の効き目でしょう、小鳥たちがよく見えます。
ピンク一滴が明るいです。

〇47二丁目の夕日の中へ赤とんぼ
  我が家も二丁目です。まさにこの景を見たばかりです。


参加させていただきありがとうございました。
猛暑の残暑が続いています。
みなさまどうぞご自愛くださいませ。

  
  

選句です - しょう

2025/08/31 (Sun) 15:19:20


毬さん、ぽけっとさん、今月も参加させていただきありがとうございます。



〇12終戦日焦げの落とせぬ鍋の底 
戦争のもたらした多くの犠牲、いたみは月日を重ねても決してなくなってしまうことはないと改めて考えさせられます。
          
〇14いちまいの海のさざなみ敗戦忌
陸はそれぞれながら、海は世界に一枚のみ、つながっています。
争うことの不毛に気づかせてれる一句です。

◎23遺骨まだ戦つてゐる敗戦日 
敗戦を知らないまま亡くなった人々のたましいはまだその渦中にあるのではないか、と思いを馳せました。決して忘れてはならないことをあらためて。    

〇27滑り台の麓に溜まるこぼれ萩      
生活の中のふとした一場面に季節を見出すところが詩人らしくて素敵です。

〇31保証期間過ぎての故障秋暑し
厳しい残暑の気分を助長する出来事ですね。
日常のあるある感を巧みにすくいとった共感の一句。          
    
〇54彼方より鉄鎖の匂ひ秋の雨       
秋雨の少し寂しくものうい気分を嗅覚で表現してくれました。
鉄鎖の持つ不穏な気配は、彼方だからこそより真実味を帯びています。     

〇56ダリア切る夜来の雨を振るいつつ     
連日の暑さの中を咲き続けるダリアも、夜来の雨に一息ついたところでしょうか。
ふるわれるしずくに清涼感が漂います。

選句です。 - 毬

2025/08/31 (Sun) 14:33:47

〇13廃材に残る折れ釘終戦日       
空襲の焼け跡の廃墟の釘が思い浮かびました。
こんな風になってまで戦争を続ける意味があったのでしょうか。

〇15ゆで卵山盛り供ふ終戦日       
食べ物にも事欠いてひもじい思いをした戦中戦後。
茹で卵はご馳走だったでしょうね。
山盛り供えると言う気持ちが嬉しい。

◎20ヒロシマとカタカナで書く敗戦忌
「広島」と「ヒロシマ」は違いますね。
ヒロシマでカタカナで書くと原爆投下の街だと思います。
まさに敗戦忌ですね。

〇35なけなしの爪立てている蝉の殻   
蝉の抜け絵柄も足がしっかりありますよね。
なけなしの爪 立てている と言う表現から
空蝉の懸命な姿が浮かびます。

〇39体調の折れ線グラフ秋暑し    
この夏の暑さに体調不全の私です。
折れ線グラフにして体調を測る詠み手の気持ちが
良くわかります。

〇46かなかなの声染みついて寺回廊    
染みついて と言う表現にカナカナの鳴き声の
激しさを感じます。

◎56ダリア切る夜来の雨を振るいつつ 
ダリアの花は、たっぷり雨の雫を含みそうですよね。あの花びらの重なりから振って雨滴を落とす様子が
目に浮かぶようです。


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