
木の実句会11月 清記です - ぽけっと
2025/11/26 (Wed) 00:15:39
松山もやっと紅葉が始まりました。
皆さまのところはいかがでしょうか?
明日から黄砂が飛来するそうです・・くれぐれもお気を付けください。
今月は11名のご参加をいただきました。
お忙しい中ありがとうございました。
毬さんが復帰されるまでの間、宜しくお願いいたします。
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選句締切 12月3日(水曜日)
◎特選〇並選・入選 で何句でも選句OKです。
各自掲示板に書き込んで下さい。
皆様の選句選評がそろい次第披講致します。
間違い等ありましたら、「ぽけっと」までご連絡下さい。
木の実句会 清記
兼題「神無月」 出題者 唯さん
1フランス名で呼ばるるケーキ神無月
2「ハチに注意」の看板古ぶ神無月
3つかまりし手摺冷たき神無月
4尾の長き神鶏樹上に神無月
5走り根を頼りに登る神無月
6玄関の靴の散乱神無月
7神無月旅立ちの子を羽田まで
8神無月くたびれている徳俵
9信長塀へ木洩れ日の揺る神無月
10なわとびを出たり入つたり神無月
11足指の爪切り難し神の留守
12鳶の笛届かぬ高さ神無月
13おばしまをすべる雲形神無月
14山彦が返ってこない神無月
15ぐし縫いの雑巾二枚時雨月
16神無月衛星画像のやうな雲
17神無月医者と惚気のランチ会
18讃美歌にふりがなをふる神無月
19湧水を口に含める神無月
20神無月箒置きある登山道
21積もりたる心残りや時雨月
「雑詠」
22揚げパンにシナモンの香や雪催
23猛りたつ犬数珠玉を踏みしだき
24冬銀河忘れることは生きること
25風花は空のささやき一周忌
26短日の空に呼び合ふ鴉かな
27船笛の遠し冬青空深し
28紅葉散る枯山水の波紋まで
29師の声の降るごと日差し降る小春
30初めてのスマホ教室悴めり
31自画像の尖る頬骨寒気満つ
32残すもの多き断捨離帰り花
33砂浜の焚火に犬も加はりぬ
34アトリエはログハウスなり冬菫
35猫じやらし歩道車道の区別なく
36湯冷めしてミステリーの最終章
37十五センチほどの靴跡霜柱
38大縄跳子の掛け声の揃ひけり
39長き尾を垂らす鶏小春風
40水際を行つたり来たり秋茜
41木枯や凝り固まつている胡椒
42朝明けや鶲の声を聞きに出て
43立冬や手に擦りこみし「桃の花」
44売家の取り払われて霜の花
45日の匂ひもろとも猫を抱く小春
46膝抱いてしやがめば冬の高さかな
47新米の光が照らす笑顔かな
48思ひ出が冬夕焼に溶けてゆく
49乾杯のボジョレーヌーヴォー冬銀河
50常連の名前捜せぬ菊花展
51静寂と香り満ちゆく菊花展
52バス待つや青空に柚子数へつつ
53冬空の青しロシアへ向く墓標
54新聞の厚き折込冬に入る
55黄落の水面へ風のゆきわたる