選句です♪ - 径
2024/05/01 (Wed) 20:34:36
毬さん、ぽけっとさん
いつもお世話になりありがとうございます。
〇01みづうみは白馬を映し夏近し
高原の牧場を連想しました。快い風も感じます。
◎14星々に大樹ささやく夏隣
新葉が茂り始めて風にさやぐ音を、星々にささやいていると聞く感性が素敵。
〇45初夏のホースに満ちる水の張り
今にもホースが躍りだしそうな力強さ。
〇49上敷きの縁につまずく目借時
何もないところでも躓く齢には身につまされる。
◎52河馬浮き出て春の光をあふれさす
河馬の大きな背中を滑り落ちる水のきらめきが見える。
〇62たうめいな雫たたへて薔薇開く
純白か深紅か、気品ある美しさに惹かれる。
今月も参加させていただきありがとうございました。
選句です。 - 毬
2024/05/01 (Wed) 14:23:29
〇01みづうみは白馬を映し夏近し
絵画のような美しい句ですね。
白馬の清々しさが夏の到来を感じさせます。
〇18開け放つ艇庫の扉夏近し
ずっと閉められていた艇庫の扉が開くと夏ですね!
〇20夏近しブルーベリーの羽音かな
ブルーベリーの集まる蜂の羽音でしょうか。
夏に向かう生命感を感じました。
〇35ひと粒づつ春光まとふ五色豆
一粒づつ と言う描写に春の柔らかな光を受ける
5色の豆が愛らしく見えて来ます。
〇50麻酔より覚む雨の日の花ミモザ
手術の麻酔でしょう。雨を受けるミモザが優しく揺れています。
お大事になさって下さい。
〇53鰈干すカリブのやうな青空に
カリブのやうな青空 に惹かれました。
鰈、良い味の干物に仕上がりそうです。
◎59磯遊びへと集合のホイッスル
磯遊びへと の「へと」が巧みだと思いました。
磯遊びを楽しむためのホイッスルがしっかり聞こえます。
〇65春宵や手品のごとく拭くグラス
手品のごとく拭く の表現で手元の動きが
くっきりと見えます。
無題 - 龍吉
2024/04/30 (Tue) 18:40:18
鞠さん、ぽけっとさん。いつもお世話になりまして
ありがとうございます。
◉27花筏いつしか花の橋となる
はなびらに覆われた世界いいですねー。
花筏が橋そのものに化身するようです。
⚪︎09耳聡くなりゆくしっぽ夏近し
「しっぽ」が面白い働きをしています。
⚪︎14星々に大樹ささやく夏隣
いよいよ星の季節ですねー。
⚪︎18開け放つ艇庫の扉夏近し
青年達の華やぐ声が聞こえてきそうです。
⚪︎41クルトンのぷかぷかゆらり目借時
のんびりした朝の雰囲気がいい。
⚪︎56春宵のグラスの中の氷河かな
氷塊を氷河に喩えた世界。美味しそうです。
⚪︎61葉桜の風のみどりを匂ひけり
新しい葉桜の葉と風の匂い、いいですね。「風のみどり」がうまい。
選句です(^^) - ラスカル
2024/04/29 (Mon) 14:48:47
毬さん、ぽけっとさん、
いつもお世話になり、
どうもありがとうございます(^^)
○01みづうみは白馬を映し夏近し
もしかしたら、東山魁夷の絵の中の白馬かもしれません。
○10夏近き浜に蛸壺百並べ
「百」という具体的な数字が、とてもリアルです。
○16山肌の蒼き潤みや夏近し
「潤み」という一語が利いています。作者独自の感覚。
○24龍天に登る巨石は海を守る
なるほど~! 説得力のある句ですね。
○30夏を待つレベル15の辛き菓子
「レベル15」って、どのくらいの辛さなのかなぁ~?(笑)
○50麻酔より覚む雨の日の花ミモザ
花ミモザが、優しく、あたたかく、見守ってくれているような感じがします。
◎54昼飯の男らに降る桜蕊
道路工事の作業をしている男らなのかもしれません。色々とイメージが膨らむ句。
○59磯遊びへと集合のホイッスル
ホイッスルの音が、高らかに聞こえてきました。
○65春宵や手品のごとく拭くグラス
「手品のごとく」が面白いです。目に浮かんできます。
『夏近し・夏隣』清記です。 - 毬
2024/04/26 (Fri) 11:00:34
桜の花が散ってしまい、松山は躑躅が満開を迎え
初夏の気配満載です。
まさに「夏近し」ですね♪
皆様の地方は如何でしょうか。
天気予報によると、今年の夏は去年より暑くなるとか。
勘弁してよ~~って叫びたくなる私です。
盛夏を迎える前のほんのひと時の爽やかな夏近しですね。
今月は13名の方々にご参加頂きました。
お忙しい中をありがとうございます。
では、選句選評をよろしくお願い致します。
+++++++++++++++++++++++
選句締切 5月3日金曜日
◎特選〇並選・入選 で何句でも選句OK!
各自掲示板に書き込んで下さいね♪
++++++++++++++++++++++++
皆様の選句選評がそろい次第、ぽけっとさんが披講致します。
なお間違い等ありましたら、毬までご連絡下さい。
では、清記です。
兼題『夏近し』 出題者 しょうさん♪
01みづうみは白馬を映し夏近し
02洞窟に風吹き抜けて夏近し
03夏近し来て鳴く鳥の名を知らず
04伸びゆきし飛行機雲や夏隣
05水飲み場の蛇口上向き夏隣
06夏近し風を捉へし鳶一羽
07潮騒に逢ひたくなりぬ夏隣
08夏隣襟足へ風吹かせゆく
09耳聡くなりゆくしっぽ夏近し
10夏近き浜に蛸壺百並べ
11ごうごうとダムの吐く水夏近し
12パソコンの蚊の寄り来るや夏隣
13ボス猫の威風堂々夏近し
14星々に大樹ささやく夏隣
15夏隣金魚を買ひにめだか買ふ
16山肌の蒼き潤みや夏近し
17稜線の硬くなりゆく夏隣
18開け放つ艇庫の扉夏近し
19プルトップ缶ぐぐいつと夏近し
20夏近しブルーベリーの羽音かな
21掌に馴染む欅の椀や夏近し
22夏隣宝箱からビー玉が
23夏近し潮の香町へ届きたる
【雑詠】
24龍天に登る巨石は海を守る
25おんおんと声あるごとく夜の新樹
26松葉杖少し滑らす黄砂かな
27花筏いつしか花の橋となる
28飛ばされし帽子の行方れんげ草
29自転車の一列縦隊風光る
30夏を待つレベル15の辛き菓子
31仄かにみどり追憶の利休梅
32ひたすらに長き廊下や燕の巣
33新緑の枝の間に間に光り差す
34剪定や齢哀しき肩と腰
35ひと粒づつ春光まとふ五色豆
36時計技師の質朴一途エリカ咲く
37春昼を大きい順に並ぶ亀
38春夕焼照らす縄文巨石群
39万緑を歩む隊列労働歌
40杖の跡くつきり残す黄砂かな
41クルトンのぷかぷかゆらり目借時
42再会の手を握り合ふ初桜
43譜に踊る母の筆跡花は葉に
44月一度連休の店花は葉に
45初夏のホースに満ちる水の張り
46九年母の花や入江の三十戸
47牡蠣筏の下や穴子の楽園ぞ
48つちふるや大河を隔てあに妹
49上敷きの縁につまずく目借時
50麻酔より覚む雨の日の花ミモザ
51停泊の巨き艦艇かぎろへる
52河馬浮き出て春の光をあふれさす
53鰈干すカリブのやうな青空に
54昼飯の男らに降る桜蕊
55つちふるや馬頭琴弾く留学生
56春宵のグラスの中の氷河かな
57指太きパン職人や麦青む
58しゃぼん玉その後に来る笑ひ声
59磯遊びへと集合のホイッスル
60朧の夜巨船ずしりと接岸す
61葉桜の風のみどりを匂ひけり
62たうめいな雫たたへて薔薇開く
63蛇苺涙あふるるガザの子ら
64海棠の紅色淡く開ききる
65春宵や手品のごとく拭くグラス
4月兼題『夏近し・夏隣』 - 毬
2024/04/04 (Thu) 11:53:53
しょうさん、兼題の出題と例句をありがとうございます。
桜の開花後の雨で満開まで少し時間がかかったようですが
花散らしの雨にならずに良かったなと♪
入学式頃に満開の桜が見られそうですね(*'▽')
桜が散れば、もう夏を感じますものね。
+++++++++++++++++++++++
4月兼題『夏近し・夏隣』 出題者 しょうさん♪
傍題に、夏を待つ、夏隣る もありますね。
投句締切 4月25日木曜日
兼題1句以上+雑詠で合計5句投句
投句メルアド maron550401@yahoo.co.jp 毬宛
++++++++++++++++++++++++
皆様のご投句をお待ちしています♪
4月の兼題です - しょう
2024/04/04 (Thu) 08:38:21
ようやく花だよりが本格的になってきました
皆さまのところの桜はいかがでしょうか
松山の標準木は今週末が満開のようです
4月の兼題です
ちょうど季節の変わり目の前、5月5日はもう立夏ですね。
「夏近し」「夏隣」
でお願いいたします。
ペリカンの嘴幅広に夏近し 森山英子
夏近し真白に蔵を塗り替へて 松本美簾
白鳥に撒く餌ひかりて夏近し 久保田万太郎
夏近し湖の色せる卓布かな 佐藤郁良
披講しました♬ - ぽけっと
2024/04/02 (Tue) 14:11:56
桜の便りは日本中を明るくしてくれます。
この週末はどこも花見で賑わいますね。
今月もご参加いただきありがとうございました。
『地虫出づ』意外な取り合わせの句もありとても楽しい句会でした。
径さん、ありがとうございました。
さて、次回の兼題出題者は、『しょうさん』です。
しょうさん、宜しくお願いします。
※春を満喫してくださいね~♬
兼題『地虫出づ』 出題者 径さん♪
02眺め良きところより売れ地虫出づ あい 2点
〇しょう
03蟻穴を出るやブギウギ働こう もね 5点
◎龍吉〇ぽけっと
04並びたるキッチンカーや地虫出づ 恵子 4点
〇あい〇唯
08源流の山のふくらみ地虫出づ 径 9点
◎しょう〇ひよこ〇恵子〇ぽけっと
09天を突くトーテムポール地虫出づ ラスカル 2点
〇あきら
10こそばゆきひかりに地虫穴を出づ しょう 12点
〇龍吉◎あい〇あきら◎もね〇ぽけっと
11蟻穴を出でて絶叫蟻地獄 龍吉 2点
〇恵子
13地虫出づ地震の叫びあちこちに ひよこ 2点
〇毬
15花粉症のくすりを買ひに地虫出づ 龍吉 2点
〇ラスカル
17ISSのひかりの軌跡地虫出づ もね 7点
〇しょう〇径◎唯
18落としたるライトフライや地虫出づ 恵子 7点
◎瀬戸薫〇ラスカル〇もね
19地虫出づ大地の鼓動聞きつけて 径 4点
〇毬〇ひよこ
20地虫出で子犬の鼻息に出会ふ しょう 15点
◎あい◎径〇ラスカル〇あきら〇もね◎ぽけっと
披講しました♬ - ぽけっと
2024/04/02 (Tue) 14:12:53
【雑詠】
24解体の土煙より初蝶来 唯 4点
〇ラスカル〇ぽけっと
25チュウリップ開くとき蕊震えをり ひよこ 2点
〇径
26土筆煮て夕餉あかるき日曜日 ぽけっと 12点
◎瀬戸薫〇あい◎ラスカル〇あきら〇唯
31地図にある金座銀座や鳥の恋 毬 4点
〇龍吉〇ぽけっと
32うららかや銀座通りを古希の足 あきら 2点
〇唯
35ふはふはの猫ふところに朝寝かな ラスカル 2点
〇あきら
36オムレツのきれいに巻けて雀の子 あい 5点
◎もね〇ぽけっと
40白鳥の首の汚れも春愁ひ ぽけっと 4点
〇瀬戸薫〇あきら
44花の名をつけて子猫の三姉妹 毬 10点
〇径〇ラスカル〇唯〇もね〇ぽけっと
46春炬燵今日は次男の名札付け 恵子 4点
〇径〇毬
49春耕のメジャーで計る畝と畝 瀬戸薫 6点
〇しょう〇もね〇恵子
50赤子抱く観音像や水温む 唯 2点
〇ひよこ
52菜の花を刻みて母の稲荷ずし 毬 2点
〇もね
54切株は森のオブジェよ囀れり ぽけっと 9点
〇瀬戸薫〇龍吉〇毬◎ひよこ
56色鉛筆全て削つて春休み ラスカル 2点
〇毬
58まどろみを集めて海芋開きけり 毬 4点
〇ラスカル〇もね
61川暮れて花菜明かりの厩舎かな もね 15点
〇しょう〇瀬戸薫〇龍吉〇あい〇ラスカル◎恵子〇ぽけっと
63枝の枝そのまた枝やさへづれり 瀬戸薫 13点
◎しょう◎あきら◎毬〇恵子◎ぽけっと
64スカートを籠がはりに子土筆摘む 唯 4点
〇径〇ひよこ
01地虫出づはじめてのおつかいに
05大人用塗り絵折り紙地虫出づ
06休戦の知らせ来るころ地虫出づ
07羽蟻出づる弔問客の列にゐる
12蛇穴を出づ白白しき会見
14ニュータウンに多き黒壁地虫出づ
16酒供ふ一草庵に地虫出ず
21靴下の踵に穴や地虫出づ
22出でてすぐ穴へ戻れる蟻あまた
23踏青の会釈するには遠すぎて
27石棺の中は空っぽ金鳳花
28囀りの空のまぶしき城址かな
29夜桜やドラム缶より立つ煙
30「たばこ屋前」の踏切いまも四月馬鹿
33大吉の御籤吹き上げ春疾風
34失踪の猫の貼り紙春時雨
37鉄棒の棒に鉄錆二月尽
38櫓山荘四方より春の風受くる
39庭桜雀のうねる急降下
41山笑ふリュックをドロップのからら
42からつぽの重箱提げて花疲れ
43手囲ひにあかし吹き消す木の芽冷え
45春の雪ふはりふはりと午後三時
47永き日や猿の親子の毛づくろひ
48薄目せるみ仏に降る桜花
51たんぽぽの空き地にぽつん朝の仁
53明日へと白木蓮の開き初む
55春宵の本堂ヨガの息揃ふ
57竜天に登り田の面の息づかひ
59砂に足跡春愁を持て余す
60風船に詩の一節を閉じ込める
62レバニラは遂に手付かず三鬼の忌
65さやえんどう蔓のからまり空に遊ぶ
選句しました(^^♪ - ぽけっと
2024/04/02 (Tue) 13:29:02
〇03蟻穴を出るやブギウギ働こう
朝ドラ「ブギウギ」に元気をもらいました。蟻にもブギウギなんて愉快な発想です。自分への応援の句のようにも思えます。
〇08源流の山のふくらみ地虫出づ
万物の豊かな春の訪れを感じさせてくれます。
〇10こそばゆきひかりに地虫穴を出づ
こそばゆきひかりに納得!素敵な表現ですね。
◎20地虫出で子犬の鼻息に出会ふ
くんくん嗅いでいる犬に出会ってしまいましたね。「犬の鼻息」がリアルで巧みです。
〇24解体の土煙より初蝶来
初蝶も意外なところから現れます。
〇31地図にある金座銀座や鳥の恋
金座銀座と鳥の恋はピッタリですね~♡
〇36オムレツのきれいに巻けて雀の子
雀の子の意外な着地に惹かれました。
〇44花の名をつけて子猫の三姉妹
きっと春の花の名、可愛いですね。
〇61川暮れて花菜明かりの厩舎かな
暮れてからの花菜明りが新鮮です。
◎63枝の枝そのまた枝やさへづれり
枝の枝そのまた枝・・・現場に立ってこその一句。臨場感があります。
選句です - 恵子
2024/04/02 (Tue) 03:12:01
毬さん、ぽけっとさん
いつもお世話になります。
○08源流の山のふくらみ地虫出づ
水源の山が緑にふくらみ始め、それに合わせて出てくる地虫。待ちわびた春の到来です。
○11蟻穴を出でて絶叫蟻地獄
蟻が暖かくなり穴をでると蟻地獄地につかまる。せっかくでてきたというのに。蟻の絶叫が楽しいです。
○49春耕のメジャーで計る畝と畝
家庭菜園でしょうか。待っていた野菜作りが始まった喜びを感じます
◎61川暮れて花菜明かりの厩舎かな
暮れる川辺の黄色の「花菜明かり」の厩舎。馬の鳴き声も聞こえ、このうえなく美しい。
○ 63枝の枝そのまた枝やさへづれり
咲いている花の枝から枝へとぴょんぴょん移り飛ぶ小鳥。明るい囀りが聞こえます。